私が12月31日に悲しくならなかった理由

私の唯一にして最愛のグループが活動を一時休止するこの日、私は悲しくなかった。

2年間、ずっと12月31日を、そして1月1日をどんな心境でむかえるだろうかと想像しない日はなかったけど、想像のいずれでもなかった。

  • この5人が肩を並べる姿がしばらく見れないのか
  • 五重奏を聴けるのは次がいつになるのだろうか、そもそも次がくるのだろうか

いろいろあるけど、そのどれも一番に思ったことかと言われれば違う。

「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」は、「またね」しか感じなかった。

5×20のときは、もしかしたら再開することなく、会えないままになってしまうのではと思う瞬間も多かった。

上の2つは5×20のどの瞬間も思っていた。

This is 嵐は今までのツアー通り、「自己ベストを更新する嵐のライブ」だった。

誰も見たことがない、ワクワクドキドキする時間。

潤くんが以前話していた「『今』僕らの最高はここだけど、今なんで」という言葉通りの。

5×20は感謝を伝えるライブだった。

本当は5×20が休止前の最後のライブの方が形としては綺麗なのかもしれない。

だけど嵐はオリアルのライブをすることを選んだ。

いわば「現時点で最高の嵐」を見せつけた。

まだまだ高みを追い続けるという意思表明。

そして、この場ではじめて嵐5人が場をそろえて「また」を感じさせる発言をした。

それぞれ意味合いの違う「また」だとしても、明言したのは私の見落としがなければはじめてだ。

私は嵐が活動休止を選んだ意味、会見で「僕らの最後のわがまま」と発言した意味は、「誰よりも嵐自身が、嵐として活動している未来を願っていたかった」からだと思っている。

「いつまた5人で活動するかわからない」というのは、起こる状態だけを見れば解散→再結成と同じ。

それだけでなく待つ人間も現れる。

それでもなお活動休止を選んだのはこれが理由だと解釈している。

だからこそ、私は12月31日、そして嵐の再開をひたすら待つ日々がはじまる2021年1月1日に悲しくならなかった。