ジャニオタが避けては通れない雑誌解体。
ドル誌の定期購読や雑誌まつりで嬉しい悲鳴を上げつつも、積み重なっていく雑誌の山を見て見ぬふりをしていませんか?
雑誌の解体と言うとめんどくさいイメージがあって、ついつい後回しにしてしまいますよね。
そんなジャニオタのあなたに。
- 効率化して、できるだけラクで
- 綺麗に
- 管理もラクなのにわかりやすい
私が可能な限り効率化した雑誌解体のやり方をお伝えします。
「解体」と「解体した雑誌のスキャン→電子書籍化→雑誌のデータ管理」の二部構成で解説していきます。
今回は、雑誌の解体にスポットをあてて、説明しています。
- 無線綴じ(糊付け)と中綴じ(ホッチキス止め)の解体のやり方
- オススメのグッズ
誰でもできるように画像もたくさん使って丁寧に説明しているので、ぜひやってみてください。
雑誌をスキャンして電子書籍化するのって法律的に大丈夫なの?
本編に入る前に、みなさんが気になっているであろう雑誌スキャンについて少しだけお話します。
ここ数年、上記のような注意喚起をする出版社・雑誌をよく見かけます。
Twitter等で配布されてしまうと、そこで見れたからお金を出して買わなくていいやという人が出てきてしまい、出版社側からすると大きな損害になります。
(そもそも著作権や肖像権の侵害も大前提にあります)
では「自分だけが使う範囲でスキャンしたり、それを電子書籍としてデータにするのはOKなのか」と不安になりますよね。
答えはOKです。
これは著作権法第30条に記載があります。
(私的使用のための複製)
第三十条 著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。
出典:著作権情報センター 著作権法 第五款 著作権の制限
要は「自分でスキャンして自分だけが見るなら構わない」ということです。
もちろん、Twitterに載せるなんてのはダメですが、自分だけが使うのであれば適法です。
安心していただけたところで、いよいよ雑誌解体の説明に入ります。
必要なもの
- 解体する雑誌
- とじ太くん
- クッキングシート(100均でOK)
- ホッチキス
- ディスクカッター(またはカッターとカッターマットと定規)
ちょこちょこ聞き慣れない道具があるので解説します。
とじ太くん
アイロンやドライヤー、電子レンジで解体するというのが一般的なようですが、オススメはしません。
メリットとデメリットは以下の通り。
- 家にあるものでできる
- 時間がかかる
- 加減が難しい
- 表紙の装飾が落ちてしまうこともある
一時期アイロンでやっていたこともありますが、「時間がかかる→面倒くさい→たまる→ハードルが上がる」という最悪の循環に入ってしまい、挫折しました。
なので、ここは秘密兵器を買いましょう。
価格は6,980円(2020年12月時点)とライブBlu-ray1枚ほどです。
(↑リンクの金額がずれてるかもですが、6,980円で大体いつも売ってます)
本来は製本のための機械なのですが、背表紙の糊を溶かして解体するのにも使えます。(というか私は解体でしか使ってない)
- 起動は45秒、糊を溶かすのに2分15秒と爆速
- 燃えたり、装飾が落ちることもないので安心
購入して3年が経ちますが、買ってよかったですし、解体作業のハードルが下がりました。
とにかく解体作業が捗るので、ジャニオタは1台持っておくのをオススメします。
ディスクカッター
紙を切るだけならカッターとカッターマットと定規でいいじゃんと思いますよね。
たしかにそうなのですが、雑誌の解体で切る紙の枚数は5枚や10枚なんてかわいいお話ではありません。(おまえは今まで切ってきた雑誌の数を覚えているのか状態)
あと表紙が硬くて切るのに一苦労。
ここでディスクカッターの登場です。(ペーパーカッターとも呼ぶ)
ということでディスクカッターの推しポイントは以下の通り。
- 紙を固定できるから、ずれない・曲がらない
- 切り口がまっすぐで綺麗
- 力がいらない
- まとめて一度に何枚も切れる
力もいらないし、まっすぐに切れる神経をすり減らすこともないのに、スパッと綺麗な裁断面で感動します。
私が持っているのは40枚一気に切れるタイプですが、そんなにまとめて切ることもないので、10枚切れるタイプで十分です。
交換が必要なパーツは刃とマットです。
なのですが、2017年11月に購入してから3年間、1度も替えていません。
切れ味は購入時と変わっていない気がします。
マットは1枚で4面使えるので、「なんか切りづらいな」となったら面を替えています。
今の所3面使っているので、年に1回、面を替えているペースになります。
(せっかく意気揚々と購入時に替えの刃とマットを一緒に買ったのに、付属のものから替えてないです。悲しみ)
クッキングシート
- 幅 30cm(30cmでなくても対応可能)
- 長さ 5mもあれば一生もつ
100均のものでOKです。(私も100均のものを使ってます)
買いに行くのがめんどくさい人用↓
万が一ですが、溶けた糊がとじ太くん本体についてしまわないために使います。
30cm幅のものだとちょうどいいです。
30cmよりも幅が狭いものを持っている方は、雑誌が包めるくらいの幅を出してもらえればOKです。
糊がクッキングシートについてしまったときだけ替えるのですが、ほぼ替える機会はありません。
なので、長さは短めのもの(5mとか)で大丈夫です。
解体
雑誌には『無線綴じと中綴じ』という2種類の製本方法があります。
ファッション誌、WiNKUP・duet・POTATOなどが無線綴じという糊付けされているタイプ。
TV誌(例外あり)やポポロが中綴じというホッチキスで止まっているタイプです。
無線綴じと中綴じは解体方法が異なります。
無線綴じの場合(背表紙がのり付けで止まっているタイプ)
若干面倒くさいのがこちらの無線綴じタイプ。
背表紙が糊で止まっているため、糊を溶かして解体しなくてはいけません。
アイロンやドライヤー、電子レンジで解体するというのが一般的なようですが、オススメはしません。
私のオススメは『とじ太くん』です。
とじ太くんの細かい解説は上でしているので、こちらから飛んでいってください。
簡単に説明すると、とじ太くんのメリットは以下の2つ。
- 起動は45秒、糊を溶かすのに2分15秒と爆速
- 燃えたり、装飾が落ちることもないので安心
とじ太くんがあるだけで作業効率が段違いなので、購入することをおすすめします。
本当に、解体作業のハードルがガクンと下がるのでぜひ買って。
- (初回のみ)とじ太くんの電源を入れる
ピーとなるまでの間で前準備をする
- 前準備載ってるページを確認
(前後のページが不要なら端を折って目印をつける)- 目次や次号予告も確認する(撮影の裏話や未採用ショットが載っていることが多い)
- 載っているページ数が多い場合は電源を入れる前にやっておく
- 前準備クッキングシートで包む
- 溶かすのりを溶かす
「刺してピー音」で1回×3
- 切る必要なページを剥がす
- 前後1ページの不要なページをくっつけて剥がす(ほしいページが溶けたのりで汚れるのを防ぐため)
- その他の不要なページは20枚1ブロックで剥がす(枚数は適当でOK)
- 切るのりを乾かす
乾くまで机の端に置いておく(2冊目の雑誌を剥がす頃には乾いてる)
- 切るのりの部分を切る
- 解体解体完了
クッキングシートで包む理由は、溶けたのりがとじ太くん本体につくのを防ぐためです。
稀に想定よりも溶けすぎることがある(雑誌が薄めのときに起こりがち)ので、クッキングシートで包むのがおすすめです。
中綴じの場合(ホッチキスで止まっているタイプ)
中綴じの場合はホッチキスを外すだけなので簡単です。
- 前準備載ってるページを確認
(前後のページが不要なら端を折って目印をつける)- 目次や次号予告も確認する(撮影の裏話や未採用ショットが載っていることが多い)
- 針を抜く中央のホッチキスの針のページを開く
- 針を抜く針の両端を行けるところまで直角に上げる
直角に近い方が
- 抜きやすい
- 針を引き抜くときに引っかかって切れてしまうことを防ぐ
ため、行けるところまででいいので直角に近づけたほうが作業がラクです。
- 針を抜く裏返して表紙面を表にして、針を引き抜く
片方を抜いて、もう片方は手で抜く(針の向きを変えてやると簡単)
- 選別ざっくりいらない部分を抜いて、必要なページをとっていく
- 切る切る(表紙は切らない)
ページの境界がわかりやすいページ(左右で色が違うなど)を見るとやりやすい
- 完了表紙で挟んで完了
まとめ
極限まで効率化した雑誌解体のやり方を説明してきました。
多分これが最速です。
これからもずっと続く解体作業をラクにするために、「とじ太くんとディスクカッター」をセットで相棒にしてみてください。
9,000円出せばお釣りが出ますし、金額以上の働きをしてくれます。
(↑リンクの金額がずれてるかもですが、6,980円で大体いつも売ってます)
次回は「解体した雑誌のスキャン→電子書籍化→雑誌のデータ管理」を解説していくので、そちらも合わせてやってみてください。